「第二部・私たちの命は誰のものか」村上伸氏

番組「あなたはどう生きるか—現代キリスト教倫理」 「第二部『私たちの命は誰のものか』 ~4.生命への畏敬の聖書的根拠」(村上 伸氏)

「第二部『私たちの命は誰のものか』 ~4.生命への畏敬の聖書的根拠」より
あなたはどう生きるか—現代キリスト教倫理
村上 伸氏
(日本基督教団隠退教師)

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聖書の中には、人間というものは神の似姿に形どって造られたのだという信仰があります。(創世記1章26節以下)そういう尊い存在であるから、人を殺してはいけない。しかし、もっと重要なことが聖書の中にあります。

新約聖書に書いてあるイエス・キリストという方は、本当に人となってこの地上で生活された。これをキリスト教の神学で『受肉』と申します。肉を受ける。抽象的な概念というものではなくて、本当に人間になって地上で生活された。そして『十字架』で苦しんで死んだ。しかし、死んでしまってそれっきりではなかった。三日目に『復活』された。ドイツの神学者ボンヘッファーは、このイエスの受肉と十字架と復活という3つのことが、実は人間の命というものの真実の姿を示していると言っております。