「三つの誘惑」英隆一朗氏

「イエス様が決断した伝道のプロセス」イエスの生涯を黙想する・英 隆一朗氏「三つの誘惑」より

「三つの誘惑」より
イエスの生涯を黙想する
英 隆一朗氏
(カトリック・イエズス会司祭、麹町教会助任司祭)

聖書:マタイによる福音書4章1~11節 >>聖書を読む

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イエスはこの前の箇所で洗礼を受けられて、神の無償の愛を感じられた。普通なら、その神の愛をすぐ人々に伝えようと思うんですけれども、なぜか荒れ野に行かれて誘惑を受けられたわけです。これは非常に不思議な気がします。さらに「“霊”に導かれて」ということなので、これは必然的に通らなくちゃならないものとして描かれているんです。

なぜイエスは
誘惑をけられたのでしょうか?

イエスは御父から神の愛を深く感じた。だから伝道活動をする以前に、その神の愛とそれに反するものは一体何なのかをしっかり見極めなければならなかった。