日曜礼拝番組 全地よ主をほめたたえよ
日本基督教団 久万教会
説教・小島誠志牧師
説教「起き上がりなさい」より
聖書:ヨハネによる福音書5章1〜9節 >>聖書を読む
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◆見つけ出された病める人間
イエスは大勢の病人の中の一人に目を留められました。この人を「見て」、長い間病気で苦しんでいるのを「知って」と書いてあります。この「見る」「知る」という言葉は大事な言葉だと思います。ただ眺めたのではなく、立ち止まってじっと見つめ、そしてこの人の苦しみを自分の苦しみとして受け止める。そういう意味で「知る」という言葉が使われていると思います。
そしてここでは、イエス・キリストと私たちとの関係が示唆されているように思います。羊飼いが失われた一匹の羊を見出すという記事が福音書にありますが、失われた羊は何かをしたわけではない。ただ迷っただけです。羊飼いがこの羊を探しに行き、見出したのです。羊は見つけてもらっただけです。他には何もしていません。
ここには病める人間が救い主に見つけていただいた事が記されています。そして、ここからすべての事柄が始まるのです。