「失敗だらけの旅でいい、『べてるの家』は今日も問題だらけ」向谷地生良氏(1/1)

「失敗だらけの旅でいい、『べてるの家』は今日も問題だらけ〜ベテルの家理事・向谷地生良さんに聴く」

FEBC特別番組「失敗だらけの旅でいい、『べてるの家』は今日も問題だらけ 
〜べてるの家理事・向谷地生良さんに聴く」
向谷地生良(社会福祉法人浦河べてるの家理事、北海道医療大学教授)
聞き手:吉崎恵子


今から三十数年前、北海道浦河町の小さな教会で「べてるの家」は始まりました。
精神障害などを抱えた方たちが、自らの生きづらさと向き合い、それを言葉にして語り合う。
障害を欠点として排除するのではなく、それを抱えたまま地域で共に生きることを模索してきたその活動は、今や世界中から注目されています。

そんなべてるの家のキャッチフレーズは「今日も明日もあさっても、べてるはずっと問題だらけ、それで順調。」なぜそのように言えるのでしょうか。
べてるの家を始められた向谷地生良さんに、そのユニークな取り組みと、向谷地さんご自身の信仰についてお話を伺います。


◆自分の考えている事が周囲に全部伝わっていると感じてしまう「サトラレ」という現象に苦しんでいるある女性が、「もしかしたら私、人に悟られたいのかも。私は誰とも繋がっていないという究極の孤立を感じた時、自分の事を悟らせるという感覚を起こして、勝手に人との繋がりを作っちゃうわけね。そうか、サトラレはサトラセだ!」って。だから人の中にどんどん出て行って自分のことをサトラセていけばいいんだと気づく。当事者の知恵ですよね。

◆イエス様と十二人の弟子との旅は、実に情けない、まさに珍道中ですよね。足らない所だらけの若者たちが集められて、結局イエス様は十字架につけられ、結果は無惨です。でもそこに希望を感じるんですね。「それでもいい」と。今やっている事がどんなに惨めな結果に終わっても、全然いいと思ってます。

(文責・月刊誌編集部)