「His name so sweet」塩谷達也氏

「His name so sweet」塩谷達也のSpirit of Gospel

「His name so sweet」
塩谷達也のSpirit of Gospel

今日は『His name so sweet』という黒人霊歌を紹介します。

大学生の時に初めてこの黒人霊歌に触れて、この「sweet」という単語のニュアンスが分かりませんでした。

「甘い」とか、人に対しては「優しい」とかそういう風に言うのは頭では知っていたんですけれども、神様の名前がとてもsweetというのが、その時自分の中ではリアルには分からなかったんです。でも、本当にイエス様と出会って、「His name so sweet」というのがすごく分かるようになったというのが、 時を経て実感しています。

O Lord I jus’ come from de fountain
I’ m jus’ come from de fountain Lord
I’ m jus’ come from de fountain
His name so sweet
Po’ sinner do you love Jesus?
Yes, Yes I do love Jesus
His name so sweet

おお、神様、私は泉から今、丁度来ました。
泉から帰って来ました。
主の名前は、私になんとSweetなんでしょう。
哀れな罪人よ、イエス様を愛していますか?
私は愛しています。

ここに「fountain(泉)」という言葉が出てきます。
img_sofg140701サマリヤの女の話です(ヨハネ福音書4章)。ユダヤ人から迫害されていたと言いますか、公的な場にもなかなか出て行けず、砂漠の暑い昼に水を汲みに行ったそのサマリヤの女に、イエス様が語りかけて下さるんですね。その対話の中で「この水を飲む者は誰でも渇きます。しかし、私が与える水を飲む者は、誰でも決して渇くことはありません。私が与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の生命への水がわき出ます」とイエス様はおっしゃいます。

このサマリヤの女性はいろいろな苦難、また、罪深い所をとおって来た女性で、「その水を下さい!」と叫びます。そして、これまでイエス様はご自分がメシア(救い主)だとは言っていませんでしたけれども、この箇所でこの女性が「私はメシアがやがて来ることを知っています」と言うと、「今あなたと話している私がそれです」ってズバッと言われる、とても印象的なところです。

歌詞の「私は泉から来ました」。黒人奴隷たちは、このサマリヤの女性のことと自分の境遇を重ね合わせて、イエス様が与える水っていうのは、永遠の生命が、自分たちのうちでワアーっとなって湧き出てくるんだと。
そのメシア、イエス様の名前がどれだけsweetなのかっていうのは、本当に黒人奴隷にとっては、僕が語りつくすことは出来ない位、サマリヤの女性と重なったんだと思います。

僕らもそうですけれども、そういう所をとおっている人ほど、このありがたみが―sweetの意味が―本当に分かるんじゃないかなと思うんですね。sweetっていうのは、私たちがイエス様のことを考えた時に、とても一言では言い表せないsweetなんだと思うんです。
そんなイメージがこの歌には隠されていたんだと思うんです。

(文責・月刊誌編集部)