「父に従い、父に捨てられる道」青木豊氏(1/4)

「父に従い、父に捨てられる道」日本キリスト教会高知旭教会 説教・青木豊牧師

「父に従い、父に捨てられる道」
日曜礼拝番組「全地よ、主をほめたたえよ」
日本キリスト教会高知旭教会 説教・青木 豊 牧師

聖書:ヨハネによる福音書13章21~30節 >>聖書を読む

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ここで語られていますのは、ユダの裏切りであります。

「あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。」

そう仰った主イエス・キリストの思いに、私ども人間は届き得ない…。しかし出来る限り、主イエスがどれほどのお心をもってこの事をお語りになったかを尋ね求めたいと思います。

主イエスは「心を騒がせ」たとあります。これと同じ言葉を12章で語っています。

「今、わたしは心騒ぐ。何と言おうか。『父よ、わたしをこの時から救ってください』と言おうか。しかし、わたしはまさにこの時のために来たのだ。」(27節)

さらに11章33節で、主イエスはラザロの墓へ行き、マリアたちが泣いているのを見て「心に憤りを覚え、興奮して」とあります。ここでも原語では「心を騒がす」という同じ言葉が使われているのです。愛する者が死んでしまった。もう自分たちの手から失われた。そのように愛を引き裂く死によって人間は支配されている。その事に主イエスは心を騒がせたのではないかと思います。