「アタイさんとの出会い」木下理恵子氏(1/1)

「アタイさんとの出会い」出会いの贈りもの〜台湾・活水泉のほとりから〜木下理恵子氏

「アタイさんとの出会い」
出会いの贈りもの~台湾・活水泉のほとりから~
木下理恵子氏(OMFインターナショナル元台湾宣教師)

活水泉教会で出会った友達、アタイはひどいアル中で、飲んでいない時はユーモアのある良い人なんですが、飲むと人が変わってとても凶暴になりました。

彼は、いつも酔っぱらっている時に活水泉に来るので、ある時、公園で会った時に聞いたんです。「アタイ、どうしてあなたは酔っぱらっている時ばかり活水泉に来るの?」そうしたら彼は「酒を飲むのは本当に辛くなった時なんだ。そうやって酔っぱらって活水泉に来ると、なんか平安なんだよな。だから気がつくと活水泉に行ってるんだ。」

そんな彼もある女性と良い仲になり、かわいい女の子の赤ちゃんが生まれました。アタイは本当に子供を可愛がっていましたが、やはり酔うと人が変わってしまうんですね。最終的には子供を育てられなくなって、孤児院に入れられました。

その後、アタイが喧嘩で相手に片目を刺されて失明してしまったんですね。これまで喧嘩で負けることのなかったアタイは、初めて死に対する恐怖を感じたんだと思います。それが神様を求めることにつながりました。

活水泉に近づくだけで涙を流し、神様がアタイに触れている、アタイもそれをはっきりと感じている、あともう一歩、彼が踏み出すだけ、信じるだけ。
でも、アタイはその一歩を踏み出しませんでした。

やがて活水泉に来なくなり、風の便りでは、もう死んだという話もありました。今でもわかりません。

でも、こうやって私は日本に帰って来てもアタイのことを思い出しています。もしどこかで生きているなら、イエス様のことを信じて欲しい。それが私の切実な願いです。

(文責・月刊誌編集部)