「傷める葦を折ることなくーリンさんとの出会い」木下理恵子氏(1/1)

「傷める葦を折ることなくーリンさんとの出会い」出会いの贈りもの~台湾・活水泉のほとりから~・木下理恵子氏

「傷める葦を折ることなくーリンさんとの出会い」木下理恵子氏
出会いの贈りもの~台湾・活水泉のほとりから~

木下理恵子氏(OMFインターナショナル元台湾宣教師)

私は22年間、台湾で宣教師として活動してきました。最後の14年間は、台北という下町にある活水泉教会で、ホームレスやアルコール依存症、薬物依存症、身障者、ヤクザ関係の人、風俗で働く女性たちに伝道をしていました。そこの人たちとの出会いで、いろんな贈りものをいただきました。

活水泉教会で最初に洗礼を受けた、リン兄弟という方がいます。日雇いをしながらホームレスをしている人でした。リンさんは聖書の話が本当に好きで、また友だちを沢山教会に連れてきてくれました。

ある時、リンさんが自分の見た夢の話してくれたことがあったのです。小さな道に竹で編んだかごが一つ落ちていて、そこに車が通ってかごを轢いていってしまった。そのかごは潰れてしまって、捨てられてしまうだろとうリンさんが思っていたら、そこにイエス様がおられた。イエス様はその潰れたかごを拾い上げて、とても注意深く元の形に戻した。そして、もう一度そのかごを使われた。これがリンさんが見た夢だったそうです。私たちはそれを聞いた時、「ああ、これが神様が活水泉のみんなに与えて下さっている御計画、ビジョンなんだ」と思いました。

「傷んだ葦を折ることなく、くすぶる灯心を消すことがない。」(イザヤ42章3節)

能力のある人や学歴のある人から見れば、活水泉教会に集っているホームレスや依存症の人たちは傷んだ葦のような人たちかもしれない。社会から捨てられてしまうような人たちかもしれない。でも、イエス様はその人たちを注意深く癒して下さる。それだけじゃなくて、可哀想だから憐れんで救ってあげておしまいというのではなくて、もう一度用いて下さる。これが、リンさんを通して与えれたメッセージでした。

(文責・月刊誌編集部)