「祈り―生きることと祈ること」岩島忠彦氏(1/6)

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「祈り―生きることと祈ること」
岩島神父のキリスト教信仰入門講座
岩島忠彦氏(カトリックイエズス会司祭、上智大学神学部教授)

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私は、信じるということは生き方の本筋だと思います。信じるということは祈ることでもありますから、生きることは祈ることと言ってもいいわけです。そして神様との関係が自分の中にできるということが祈るということだと思うんです。

ルカ福音書10章にはキリストを信じる生き方がまとめ上げられていると思います。

「心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ」
「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」(27節)。

a0027_002436これはよく二重の掟と言われます。キリストの教えは、もし神様を心底大切にするならば人を大切にしなさい、逆に人を大切にするとき初めて神様の愛がわかるということで、これは二つであって一つであり、それこそ福音であるわけです。つまり、神様を信じるということは実践的なことで、徹底した神様の慈しみの心をもって人に対するのが福音の生き方だということになります。
この両方は切り離せないわけで、神を愛するという強い軸がないと自分を本当に他者のための存在として生ききるということは難しいと思うんです。

そこでこの第一の掟「心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ」ということが自分から現れてくることが祈りなんだろうと思います。