「あなたは神の国から遠くない」榎本保郎氏

そして、さらに続く28節から34節までのところ(ある律法学者が最も大切な戒めは何かとイエス様に質問し、神と隣人を愛せよとのイエス様の答えの正しさを受け止めた箇所)では、イエス様はその律法学者に「神の国から遠くない」と言われました。これは神の国は、段々と近づいてくるものではなくて、悔い改めたらそこにあるという世界だということです。むしろ、あなたは実によく物事を知っているけれども、そういう意味では遠くないけれども、近くに来ているからといって入ったことにはならない。そういったことは関係がないんだぞということでもあります。映画館のそばまで行って帰って来ても、それでは映画を見たことにはならんわけですよね。ですから、神の国というのは入らなければ、遠いとか近いとかは問題ではないわけですよ。神の国というのは距離ではない。あるいは知っているということでもない。私たちの決断というものをイエス様が促された言葉だと思います。

(文責・月刊誌編集部)