「死、それは祝宴の時 ―カトリック教会の死生観と葬儀理解」小田武彦氏

FEBC特別番組「死、それは祝宴の時 ―カトリック教会の死生観と葬儀理解」小田武彦氏

FEBC特別番組「死、それは祝宴の時 ―カトリック教会の死生観と葬儀理解」より
小田武彦氏
(カトリック大阪教区司祭、聖マリアンナ医科大学特任教授)
お相手・長倉崇宣

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「死こそ、真の喜びの祝宴」と宣言し続けてきた教会。
何故そう言いうるのか。特に現代の教会では希薄となっているその眼差しから、キリストの福音の本来的意味を見つめます。


私はある観想修道会で葬儀を司式させて頂いたことがあります。一人ひとり、お亡くなりになったシスターに挨拶に来られる、その嬉しそうな顔を見て驚いたんです。暗いチャペルに復活のローソクが一本だけ灯る中、嬉しそうに、「あなたはいよいよイエス様のところに行くのね!」と。